A マンション管理組合理事長
築13年が経過した私達のマンションでは、大規模修繕工事の設計・工事監理をマンションサポート福島に依頼しました。
当初は、管理会社から大規模修繕工事の提案と見積書の提出がありましたが、役員の中から、「管理組合のお金を有効に使うためにも競争入札としよう」という意見があったのです。
工事の対象となるマンションの部位について役員と見て回るところから設計は始まり、実際に使われる床のシートなどのサンプルやカタログを提示頂きながら設計は進んだため、後の工事に関する臨時総会でも、役員が工事の内容を把握できていたため大変助かりました。
施工業者の選定にあたっては、提案のあった数十社の候補者の中から6社を管理組合が選び、見積を依頼しました。続いて、価格が上位の2社からプレゼンテーションを受け、最終的な候補者を選定しました。(工事費は、当初管理会社から提示された見積書より約2割安いものでした。また、施工者の選定の際は、管理組合が主となって意思決定や判断ができたため、いわゆる「談合」の様なものは排除できたのではないかと思っています。)
工事期間中は、概ね週に1回の施工立会い・検査を中心とした工事監理を依頼し、工事の進捗や追加工事の要否については都度の理事会に出席してもらい説明を受けたため、安心して工事を見ていられました。
理事会のメンバーだけでは、どうしても他の管理組合の大規模修繕工事の情報が不足しますし、競争入札を行う労力も大変な負担となる点からも、専門のコンサルタントの活用は有効だと思います。
B マンション管理組合理事長
当マンション管理組合は自主管理で運営されており、長年、総会や理事会の運営、会計帳簿の整理などは、全て自己流で行ってきました。
自主管理は運営費用が安く抑えられますが、その反面、役員の時間的・精神的な負担は非常に大きいものです。特に、議事録や各種書類の作成、工事の施工業者選定などは、担当の理事さんはとても苦慮していました。
そこでマンションサポート福島と顧問契約を結び、以来、数年にわたって定期的な理事会への出席を頂き、総会議案書・議事録などの書類作成の補助や、屋外階段の塗装改修の検討、施工業者の選定のポイントなどの助言を頂いています。
専門家のサポートがあるため、理事になる方の負担が減り、どなたでも理事会に参加しやすい管理組合となったため、自主管理マンションの最大の悩みである、役員のなり手不足の解消に多少は繋がったのではないかと考えています。
C マンション管理組合監事
私は、自分が管理組合の監事になった際に、管理会社の仕事に疑問があったことと、監査の方法が分からなかったために、個人的に相談をしました。
収支計算書が発生主義で作られている事や貸借対照表の持つ意味など、基本的な説明も参考になりましたが、会計書類から見える管理組合の問題(管理費と修繕積立金がきちんと区分されていなかったこと)が分かり、理事会に改善を提案することができました。
その次の年には理事になったため、理事会の皆さんと相談し、2ヶ月に一度の理事会への参加を依頼し、管理規約の変更などについて助言を頂いています。
D マンション管理組合理事(工事担当)
築20年の私のマンションでは、長期修繕計画が無く、また、前回の大規模修繕から8年程度経過していることから、定期報告(※注:特殊建築物定期調査・建築設備定期検査)・建物と設備の劣化調査・長期修繕計画の立案を依頼しました。
長期修繕計画の素案では、結果として、これまで4,000円だった修繕積立金を倍以上に値上げしなければならない試算結果となり、総会で皆さんに受け入れられないのではないかと一時は心配しましたが、長計案説明会を開催し、値上げしない場合の留意点の説明を十分にした事などを経て、その後の修繕積立金の値上げを目的とする総会でも無事に承認が得られました。
E マンション管理組合修繕委員会委員長
当管理組合では、大規模修繕の話が持ち上がった段階で、修繕委員会への参加をマンションサポート福島に依頼しました。
修繕委員会のスタート以降は、現場調査を修繕委員全員で行うところから始まり、複数の設計事務所との面談、地元ゼネコンやマンション改修専門会社との面談という情報収集をまず行いました。
こうして、大規模修繕の発注までの方法を検討し理事会に具申し、設計事務所と設計・工事監理委託契約を結び、施工候補業者の選定方法は、見積もり合わせと建設会社によるプレゼンテーションの併用という「総合評価型」とすることができました。
F マンション管理組合理事長
私の住むマンションは築20年を越えており、居住マナー(ペット問題)や滞納管理費の増加、一部に何にでもクレームを付けてくる居住者があるなど、理事会は慢性的に困っている状況でした。
マンションサポート福島に相談をしたところ、色々な助言がありましたが、とても興味を持ったのは、「クレーマーというのは片方の面であり、もう片方の面では管理組合運営に興味を持っている方でもある」と言われたことです。
早速その方に次期の理事への就任を打診したところ了承があり、当初の心配をよそに和やかに理事会が運営されています。その方はやはり積極的に意見や提案を申されますが、取り入れるべきところもあるし、若干の誤解によるものもあるようですが、定期的な理事会で直接顔を合わせて会話が出来るため、以前のような緊張感は持たずに済むようになりました。
また、マンション管理士という第三者の立場の方が理事会に参加することで、専門的な意見とクッション効果もあるように感じます。
管理費等の滞納については、弁護士や司法書士と行う色々手続きがありますが、その際も事務所に同行してもらうなど、理事会だけでは不安な部分もサポートしてもらっています。
G マンション管理組合理事長
私が理事長を務めた際に、長年思うところのあった管理会社の変更を依頼しました。
私は早いところ替わりの管理会社を見つけて欲しかったのですが、やれ「組合員にアンケートしましょう」やら、「管理会社のプレゼンテーション会はオープンにしましょう」など、手続きの透明性やコンセンサスを得るための提案が多く、思っていたより面倒でした。
しかし、その手間を惜しまなかったために、管理会社の変更に反対する組合員にも十分な説明ができ、臨時総会の際には高い賛成率で承認を得ることができました。
マンションサポート福島に依頼する前は、「管理会社の変更くらいは自分だけで出来るんじゃないか」と思っていましたが、もし実際に自分ひとりで実行していたら、多数の賛成を得られなかったか、何らかのわだかまりを残したのではないかと今は思っています。
H マンション管理組合理事長
当マンションでは、管理会社に発注した工事の工事監理と、その後2回(2年間)の年次点検の立会いのみをスポット契約で依頼しました。
前年度の理事会からの引継ぎ事項でもあり、比較的小規模の修繕工事であったことから、あまり手間をかけずに管理会社に施工を依頼しましたが、以前の工事の不具合による不信感があったのも正直なところだったため、第三者監理を導入しました。
I マンション管理組合理事長
当管理組合では、会議出席1回分の費用で、新任役員のための勉強会と、建物の屋上から駐車場までの見学を毎年行っています。
また、会計期末の監事の会計監査の支援をしてもらい、決算理事会と通常総会に出席頂いています。
依頼するキッカケとなったのは、分譲マンション向けのセミナーで「マンション管理組合の役員入門」の講演を聞いたことです。
J マンション管理組合理事長
新築後3年目から定期的に理事会への出席と、建物・設備の年次点検の立会い、都度の相談対応をお願いしています。
当初は、問題も無いのにお金をかける必要があるのかなと思いましたが、建物の年次点検では、分譲時の施工会社の保証工事と、管理組合が負担すべき経年劣化との切り分けの助言を頂き、また、管理委託契約の精査(委託項目の絞込み)を管理会社と協同して行ってもらうなど、結果、直接見える金額だけでも顧問料はもとが取れていると思います。
一方、専門家が管理組合に参加することで、管理会社も気が抜けないというか、よい緊張感が保たれているように思います。
知り合いの同じくマンションに住む方の話を聞くと、新しいマンションでも色々な課題を抱えるところもあるようで、当管理組合はマンション管理士を「予防医学」的に活用しているのかななどと考えます。
問題が無いので理事会も総会も和やかで、総会の出席率も毎回半数を超えています。総会のの後は希望者で飲み会になるなど居住者間のコミュニティーも良好で、これも問題を未然に防いでいるのかなと思います。