自主管理マンションにおいて、会計業務は、最も重要であり大変な業務のひとつであると言えるでしょう。
マンションサポート福島では、自主管理のマンション管理組合を主な対象として、これまで行ってきた財務会計(収支予算書・決算報告書の作成)に加えて、下記財務諸表の作成を支援・代行します。
より望ましい方法へと会計処理方法を改善するとともに、会計業務を担当される理事の負担を大幅に軽減するサービスです。
発生主義・複式簿記の採用
マンション管理組合の主な収入は、他ならぬ区分所有者からの管理費等(管理費と修繕積立金)と駐車場等の使用料です。それらは、一般には前月に当月分を納入すること、また、管理費等の滞納は程度の差こそあれ頻繁に発生することであるため、収支の時期を明確に管理するためにも発生主義・複式簿記が採用されるべきと考えます。
貸借対照表の作成
管理組合の財産の状態を正しく理解してもらうためにも、資産・負債・正味財産のすべてを網羅的に表示した貸借対照表を作成するべきと考えます。
最も簡易な財務会計を行う管理組合では、収支予算書と会計帳簿のみ、もしくは収支計算書でこれを済ましていることがありますが、その場合の問題点としては、大規模修繕での借入や、管理費等滞納などの負債の割合の把握が難しいものとなることが挙げられます。
収支計算書・正味財産増減計算書の作成
収支計算書は、様式や計算方法の違いはあってもほとんどの管理組合で作成していますが、一部には未だ管理費会計と修繕積立金会計を区分して経理していない管理組合も見られます。正味財産増減計算書は、現在収支計算書を作成している管理組合が導入することは容易と考えますが、正味財産の増減を年次ごとに比較することや、貸借対照表の整理に有効であるため、できるだけ採用されたいと考えます。
また、マンション管理組合においては、キャッシュ・フローの状況が把握できない会計上の問題があることから、簡易なキャッシュ・フロー計算書の機能を持った収支計算書(資金収支計算書)の作成も検討されたいところです。
財産目録の作成
手許現金・普通預金(○○銀行○○支店口座番号××理事長××)、定期預金(同左)・・・などと、管理組合で保有する資産・負債について、貸借対照表と整合性のある目録を作成する必要があります。
付属明細書の作成
主に、未収入金の明細書を作成する必要があります。さらに、管理費等の滞納の期間に応じ、○ヶ月以内、○ヶ月超1年以内、1年超、などの区分を設けるべきと考えます。
会計処理基準(細則)の設定
上記の管理組合会計に関する基準を定め、会計処理方法を具体的にマニュアル化した管理組合会計処理細則を設定する必要があると考えます。